こども園への完全統一は延期

幼稚園は文部科学省、保育所は厚生労働省が管轄していることはすでにご存知かと思います。この縦割り行政を解消し、小学生就学前の子どもに対する保育・教育、その保護者の子育て支援拠点として「こども園」構想がありますが、これが先送りされたようです。

政府は２１日、２０１３年度からの導入を検討している子育て施策「子ども・子育て新システム」について、柱となる幼稚園と保育所の一体化施設「こども園」の完全移行を先送りし、当面は地域の実情に応じて幼稚園と乳児保育所の併存を容認する方向で調整に入った。

（４７News　2011/01/21　共同通信より引用）

縦割りになっている子育て支援をどうにかしたいというのはたしかにありますね。ただ、保育所側も幼稚園側も意見があるようで、話を聞くとそれぞれの意見も分からなくもないです。でも、自分たちの立場を維持するために主張しているようなところもあって、一体誰のための制度なのかと思うことも見受けられます。反対意見の文章上は「子どもたちのために・・・」となっているのですが、その本質が、「いや、それは別にこども園でも実現できるんじゃない？」「それは過大解釈でしょ。」と思うようなことも見られます。

この記事だと幼稚園側からの強い反対があったとありますが、保育所側からも反対意見があるようです。となると、誰が「こども園」にしたいと思っているのか、幼稚園・保育所はどのような形を望んでいるのか。今の状況がベストだと思っているのか。

こうやってゴタゴタしている間に、ドンドンと時代は進み、状況が悪くなってしまうかもしれません。保育園も幼稚所もそれぞれ歩み寄りながら、子どもたちにとって一番いい方法がとることができればと思います。

たしかに難しい問題だとは思いますが・・・。

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